特に、フロント周りが損傷している車両では、エンブレムやエンジンルーム内での中心点があてになりません。
そんなときに重宝する、バランスゲージによる車体中心線の特定方法の一例を下記に記します。
事故による波及の無いルーフのエッジ左右に、マスキングの上、点の印しを入れます。
点の中心にマグネット十字シートを置き、固定します。これがコンパスの始点となります。
バランスゲージに赤ペンを装着します。
このコンパスの始点を中心とした交差線をフロントガラスとルーフに記していきます。
イメージとしては右の図のような形となります。
フロントガラスにシートを固定、コンパス形状を利用し、左右始点から交差線を描きます。
交差点をマスキングし、そのうえで点を印し、マグネットプレート等を点の中心に固定します。
任意のメジャーポールを垂直に立てます。
ルーフにシートを固定、同じように交差線を描き、中心点にマグネットプレートを固定します。
任意のメジャーポールを垂直に立てます。
車両前方から前後のポールに向け、レーザー照射します。
併せて車体の水平を取りながら、一直線になるように墨出器を調整し車体中心線を導くとともに、レーザー墨出器の位置を確定します。